メディア日誌 2017年6月

◆第54回ギャラクシー賞(放送批評懇談会主催)のテレビ部門大賞にNHKスペシャル『ある文民警察官の死~カンボジアPKO 23年目の告白~』が選ばれた。視聴者の投票で決めるマイベストTV賞グランプリはTBSテレビのドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』が選ばれた。(6月1日)

◆言論と表現の自由に関する国運の特別報告者、デービッド・ケイ氏が来日し、2日に東京都千代田区の上智大で記者会見した。特定秘密保護法について、5月30日に公表した対日調査報告書で改正を勧告したことに触れ、「ジャーナリストが処罰されないように、運用基準ではなく、法的な保護を明確にしてほしい」などと述べた。(6月2日)

◆テレビ東京が5月29日から6月4日のゴールデンタイムの週間平均視聴率(ビデオリサーチ調べ・関東地区)で8.6%を記録し、1964年の開局以来、初の民放キー局3位に輝いたことが分かった。(6月5日)

◆「共謀罪」の趣旨を含む組織犯罪処罰法改正案が国民のプライバシー権を侵害する恐れがあると指摘した国連特別報告者のジョセフ・ケナタッチ氏が9日、東京都内で日弁連が開いたシンポジウムに、インターネット電話「スカイプ」を通じて参加した。法案について「市民のプライバシーを守るための保障措置が必要不可欠だ」と強調した。(6月9日)

◆NHKは2016年度末の受信料の世帯支払率が全国平均で78.2%だったと発表した。15年など比較で1.3ポイント向上し、11年度末から6年連続で上昇した。(6月9日)

◆学校法人「加計学園」(岡山市)は、国家戦略特区を利用した獣医学部新設計画をめぐり、TBS系列の報道内容が事実に反しているとして、TBSテレビに訂正放送を求める通告書を送ったと発表した。(6月13日)

◆日本ペンクラブや日本雑誌協会、日本書籍協会、日本映画監督協会などの文化関連団体や新聞労連、民放労連は、国会での「共謀罪」法の採決強行に対し抗議する声明を一斉に出した。(6月15日)

◆番組のインターネットでの同時配信が実現した際の受信料のあり方を検討する「NHK受信料制度検討委員会」は、ネットだけで視聴する世帯に対し、現在の受信料と同程度の新たな費用負担を求める内容を盛り込んだ、NHK執行部に対する答申案の概要を発表した。(6月27日)