メディア日誌 2024年2月

◆能登半島地震の一部の被災地では停電で中継局の電波が出せず、地上波放送が一時見られなくなった。このため、NHKは衛星放送の再編で空いたBS3チャンネルで、金沢放送局の総合テレビのほぼ全ての番組を流している。中継局は20日余で復旧したが、被災地ではケーブルテレビの利用も多く、回線が切断された地域もあり、3チャンネルでの放送を続けている。(2月3日)


◆映画やドラマの脚本家らで作る「日本シナリオ作家協会」は4日、日本テレビ系「セクシー田中さん」の原作者・芦原妃名子さんが死去したことを巡り、「小説や漫画等を脚本化させていただく際の原作者と脚本家の関わり方などに関して敬意や配慮を欠いた動画を配信したことにつき、深くお詫び申し上げます」と公式サイトで謝罪した。 (2月4日)


◆群馬テレビと同社労働組合は7日、組合が不当労働行為で群馬県労働委員会に救済を申し立てていた問題で、和解したと発表した。業務向上などを考えた人員配置・人事異動の適正化や半年に1回程度の労使間の意見交換などの覚書を同日、締結した。組合は救済申し立てを8日に取り下げる。(2月7日)


◆政府は9日、NHKの2024年度の収支予算と事業計画を閣議決定し、通常国会に提出した。今年度内の承認を目指す。昨年10月に受信料を値下げした影響で、事業収支は570億円の赤字を見込んでおり、2年連続の赤字予算となる。(2月9日)


◆かんぽ生命保険の不正販売報道を巡りNHK経営委員会が2018年、当時のNHK会長を厳重注意した問題で、経営委の議事の録音データ開示を命じた東京地裁判決を受け、原告団は21日、「控訴することなく速やかに司法判断に従うべきだ」などとする申し入れ書をNHKに提出した。(2月21日)


◆日本テレビは22日、小学館の漫画が原作で、4月から放送予定だった連続ドラマの制作を見送ると明らかにした。「小学館と協議した結果」としている。日テレ制作のドラマを巡っては、漫画「セクシー田中さん」(小学館)を原作にした昨年10~12月放送の同名ドラマについて、原作者の芦原妃名子さんと制作サイドの間に見解の相違があったとされている。(2月22日)


◆電通が27日発表した2023年の日本の総広告費は、前年比3.0%増の7兆3167億円だった。新型コロナウイルスの影響が収束したことで、旅行関連やイベント開催についての広告が増加し、前年に続いて過去最高を更新した。(2月27日)