メディア日誌 2021年3月

◆国軍がクーデターを強行したミャンマーで、国営紙は9日、国軍への抗議デモを積極的に報道する国内の主要メディア5社の免許を、情報省が8日付ではく奪したと報じた。情報統制を本格的に進める構えだ。 剥奪されたのは、オンラインメディアの「ミャンマー・ナウ」と「キット・ティット・メディア」、放送局の「ミジマ」と「ビルマ民主の声(DVB)」、日刊紙「セブンデー」の5社。(3月9日)


◆放送関連会社「東北新社」が放送法の外資規制に違反した問題を巡り、同社が約3年半前から違法性を認識していた疑いがあることが明らかになった。ただ、総務省側は違法性に関する報告を受けていないと主張している。(3月15日)


◆第44回日本アカデミー賞の授賞式が19日、東京都内のホテルで開かれ、草なぎ剛さん主演の「ミッドナイトスワン」(内田英治監督)が最優秀作品賞と同主演男優賞を受賞。「Fukushima 50」が若松節朗監督の監督賞など最多六部門で最優秀賞を受賞した。(3月19日)


◆放送関連会社「東北新社」が外資規制に違反していた問題で総務省は、同社の子会社「東北新社メディアサービス」が持つ衛星放送事業の認定を5月1日付で取り消すと発表。これに伴い、子会社が運営する洋画専門チャンネル「ザ・シネマ4K」の衛星放送は4月30日までに停止する。契約数は650程度で、受信者への事前周知を徹底させるとしている。  (3月26日)


◆ビデオリサーチ社(VR社)調べによる2020年度(2020年3月30日~21年3月28日)の平均世帯視聴率で、関東地区は、日本テレビが全日(午前6時~翌日午前0時)で8・4%、ゴールデンタイム(G帯=午後7~同10時)で11.5%と、2つの時間帯で在京テレビ局のトップ となり、「二冠」を達成したことが分かった。プライムタイム(P帯=午後7~同11時)のトップはテレビ朝日で、11.2%だった。 (3月29日)


◆フジテレビの番組「テラスハウス」に出演していた女子プロレスラーの木村花さん(当時22歳)が昨年5月に命を絶った問題で、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会は30日、フジ側に「出演者の精神的な健康状態に対する配慮に欠けていた点で放送倫理上の問題があった」とする見解を公表した。ただし「人権侵害があったとまでは断定できない」との結論を示した。(3月30日)